【注意喚起】楽天モバイル契約前に必ず知っておきたい落とし穴

楽天モバイルの落とし穴

エリア差

楽天モバイルの回線は、全国的に整備が進んでいますが、まだエリアによって通信品質に差があるのが現状です。

たとえば、大都市圏では問題なく使える地域がほとんどですが、地方・山間部・地下・ビルの奥などでは、楽天の自社回線ではなく「パートナー回線（au回線）」に切り替わる場合があります。

パートナー回線に切り替わっても通信は継続されます。

楽天モバイル契約前には、必ず公式サイトの「通信エリアマップ」を確認し、

• 自宅

• 通勤・通学ルート

• よく行く店舗や施設

などで、楽天回線がしっかり使えるかを確認することをおすすめします。

パートナー回線

前述のとおり、楽天モバイルでは自社の楽天回線と、KDDI（au）のパートナー回線が併用されています。都市部ではほとんど楽天回線が利用可能ですが、建物内や地方などではパートナー回線に自動で切り替わることがあります。

楽天モバイルが活かせるのは、あくまで楽天自社回線エリア内のみ。契約前には、自分が主に使う場所がどちらの回線になるかを事前に調べておくことが大切です。

屋内の弱点

楽天モバイルは、まだまだ通信網の整備途中ということもあり、屋内での電波がやや弱いという声も少なくありません。とくに、

• マンションの奥まった部屋

• 地下フロア（駅・店舗など）

• 鉄筋コンクリート造の建物内

などでは、楽天回線の電波が入りにくく、圏外や低速になることがあるのが実情です。

Wi-Fi環境が整っていればカバー可能ですが、モバイル回線のみで生活している人や、テザリングで仕事をしている人は、通信環境に不満を感じる場合もあります。

屋内利用が多い方は、実際に楽天モバイルを契約してから「使ってみて合わなかったら無料で解約できる（初期契約解除制度）」制度の活用も検討しましょう。

混雑時間帯

どのキャリアにも言えることですが、特に楽天モバイルは混雑時間帯に通信速度が低下する傾向があると報告されています。

主な混雑時間帯は以下のとおり：

• 平日朝の通勤時間帯（7〜9時）

• 昼休み（12〜13時）

• 夜間（20〜23時）

この時間帯には、動画視聴やSNS利用などが集中するため、回線に負荷がかかりやすく、速度が1〜5Mbps程度に落ち込むケースがあります。

普段使いでは問題ないレベルでも、「テレワークで安定した通信が必要」「YouTubeやNetflixを高画質で見たい」など、通信品質にこだわる使い方をする人は注意が必要です。

申し込みで起きる失敗例

端末非対応

楽天モバイルを契約するうえで**最も多いトラブルのひとつが「端末の非対応」**です。楽天モバイルでは、自社回線に最適化された「楽天回線対応製品」での利用が推奨されており、すべてのスマホで快適に使えるわけではありません。

とくに注意すべきは以下のケースです：

• 古いiPhoneやAndroid端末でバンド対応が不足している

• 海外製SIMフリー端末で技適未取得

• SIMロックが解除されていないキャリア端末

これらの端末では、楽天モバイルのSIMを入れても通信できない、圏外になる、SMSが使えない、Rakuten Linkが動作しないなどの問題が起こる可能性があります。

事前に公式サイトの「対応製品一覧」で、自分のスマホが「○対応」と表示されているかを必ず確認しましょう。また、SIMロック解除の有無も確認しておくことが重要です。

本人確認書類誤り

楽天モバイルでは申し込み時に本人確認書類の提出が必要ですが、ここでも失敗が多く見られます。たとえば以下のようなケースです：

• 書類の種類が条件を満たしていない（保険証のみなど）

• 写真がブレている・暗い・切れている

• 提出情報と楽天IDの名義が一致していない

• 裏面の撮影が必要なのに片面のみアップロード

これらのミスがあると、審査で落ちたり、再提出を求められたりして申し込みが遅れる原因になります。

楽天モバイルで有効な本人確認書類は、

• 運転免許証

• マイナンバーカード

• パスポート（2020年2月以前発行のもの）

• 健康保険証＋補助書類（住民票など）

などです。アップロード前には、明るい場所で正面から撮影し、必要な情報がすべて写っているかを確認しましょう。

支払い方法ミス

楽天モバイルでは、「クレジットカード」「楽天銀行」「他行の口座振替」などが支払い方法として選べますが、設定ミスや情報の不一致によるエラーが発生することもあります。

主なトラブル事例：

• クレジットカードが有効期限切れ

• デビットカードで登録不可（※一部不可）

• 口座情報に誤りがある

• カード名義が楽天IDと異なる（旧姓など）

こうしたエラーがあると、契約が保留になったり、自動的にキャンセルされたりすることがあります。

もっとも安定して使えるのは楽天カードの設定。ポイント還元もあるため、節約を意識する人には特におすすめです。申し込み前に支払い方法の情報をしっかり準備しておきましょう。

MNP切替失敗

他社から楽天モバイルに電話番号を引き継ぐ「MNP（番号ポータビリティ）」を利用する場合、切替作業に失敗するケースも散見されます。

よくあるミスは：

• MNP予約番号の有効期限が切れていた

• 旧回線のSIMがまだ使える状態で切替操作を行っていない

• 切替ボタンを押すのを忘れて開通できていない

• MNP予約番号の入力ミス

MNP予約番号には15日間の有効期限があり、楽天モバイルではそのうち**10日以上残っている必要があります。**また、申し込み後に楽天モバイルから届くSIMを使うには、自分で「開通手続き（MNP回線切替）」を行う必要があります。

my 楽天モバイルアプリまたはWeb上で「開通する」ボタンを押すだけで完了しますが、忘れて放置すると旧回線が課金され続けてしまうこともあります。忘れずに操作しましょう。

キャンペーン未適用

楽天モバイルのキャンペーンは非常に多く魅力的ですが、エントリーや条件達成ができていないことでポイントが付かないという失敗も多発しています。

具体的な落とし穴：

• キャンペーンの事前エントリーをしていない

• 対象期間外に申し込んでいた

• Rakuten Linkでの初回通話やSMS送信をしていない

• 対象外端末で申し込んでいた

楽天モバイルのキャンペーンは、基本的に**「エントリーが必要」なものがほとんど**です。必ず公式のキャンペーンページから、自分が申し込む前にエントリーボタンを押したかどうかを確認しましょう。

また、Rakuten Linkの利用条件もポイント付与に大きく関わるため、開通後はすぐにアプリを設定して、10秒以上の通話＆SMS送信を行うのが鉄則です。

契約前に準備すべきこと

通信エリア確認

楽天モバイルは、都市部では快適に使えるエリアが広がっていますが、地方や山間部ではまだ通信が不安定なエリアも存在します。そのため、契約する前にまず最初にやるべきなのが、「自分の住んでいるエリアが楽天回線エリアかどうか」の確認です。

楽天モバイルの公式サイトでは、詳細なエリアマップが公開されており、郵便番号や住所を入力することで、自宅・職場・学校・よく行くお店などの通信環境をピンポイントで調べることが可能です。

確認のポイント：

• 自宅と職場の両方で楽天回線が入るか？

• よく使う地下鉄や建物内でも繋がるか？

これを怠ると、契約後に「部屋の中で電波が入らない…」という失敗につながるため、契約前に必ず通信エリアマップを確認しておくことが安心につながります。

対応端末確認

楽天モバイルで快適に通信を行うには、「楽天回線対応製品」であることが必須です。SIMを挿せばどの端末でも使えるわけではなく、楽天が公式に動作確認をした端末でなければ、不具合が出るリスクが高くなります。

対応端末を確認するには、楽天モバイルの「対応端末一覧ページ」で、自分が使いたいスマホの機種名を入力すればすぐに調べられます。

確認するポイント：

• モデル番号（例：iPhone SE 第2世代など）まで一致しているか

• SIMロック解除済みか（ドコモ、au、ソフトバンクなど他社端末）

• eSIM利用希望なら、端末がeSIM対応かどうか

楽天モバイルが販売しているスマホであればすべて対応済みなので、「安心を取りたい」という人は端末セット購入も選択肢になります。

楽天ID確認

楽天モバイルを申し込むには、楽天ID（楽天アカウント）が必須です。このIDがないと申し込み手続き自体が進められません。また、契約後の管理やポイント受け取りもこのIDに紐づくため、事前に確認・準備しておきましょう。

準備すること：

• 楽天IDを持っていない場合は事前に登録（無料）

• IDとパスワードの組み合わせを確認（忘れていないか）

• 楽天カードなど他の楽天サービスと同一IDを使用すると管理が簡単

• 登録してあるメールアドレスが有効かどうかもチェック

楽天IDは1人につき1つが基本なので、家族で申し込む場合はそれぞれ別のIDが必要になるケースもあります。MNP（乗り換え）で契約する場合、名義の一致も必須なので注意しましょう。

必要書類

楽天モバイルの申し込みでは、本人確認書類のアップロードが必要です。スムーズに進めるために、事前に使用可能な書類を用意しておきましょう。

利用可能な本人確認書類（一例）：

また、書類の名前や生年月日が楽天IDと一致しているかどうかも要確認です。暗い場所やピントが合っていない状態で撮影すると、再提出を求められるため、明るくはっきり写るように撮影しましょう。

支払い情報

申し込みの最後には支払い方法の登録が必要になります。楽天モバイルでは以下のような方法が選べます：

• 楽天カード（推奨）

• 他社クレジットカード

• 銀行口座引き落とし（一部対応）

もっとも節約効果が高く、トラブルも少ないのが「楽天カード」です。楽天ポイントの還元も増えるため、楽天経済圏を活用している方は特におすすめです。

注意すべき点：

• 名義人が楽天IDと一致していること（旧姓などは要確認）

• 有効期限切れのカードで登録しないようにする

• 銀行口座の場合、通帳やキャッシュカードを手元に用意する

支払い情報の設定ミスは、**申し込み失敗や契約キャンセルの原因にもなります。**事前に準備しておけば安心してスムーズに申し込みが進められます。

トラブル対処法

SIM不具合

楽天モバイルのSIMカードやeSIMを挿しても、うまく認識されない・電波が入らない・通信できないといったトラブルがまれに発生します。とくに他社からの乗り換え（MNP）や端末持ち込み（BYOD）の場合に多いです。

よくある原因と対処法：

SIMトラブルが起きた際は、まず端末の再起動、SIMの抜き差し、設定の確認を試しましょう。それでも解決しない場合は、楽天モバイルのチャットサポートや公式店舗への相談がスムーズです。

アプリ通話の問題

楽天モバイルの通話は、Rakuten Linkアプリを使うことで無料になりますが、アプリ特有のトラブルも報告されています。

主な症状と対処法：

• 通話が発信できない：マイクや電話の権限が未許可 → 設定で許可

• 相手の声が聞こえない：通信不安定 → Wi-Fiや4Gへ切り替え

• SMS送信ができない：電話番号認証が未完了 → 再ログイン・再認証

これらのトラブルは、アプリのアップデート忘れや初期設定ミスが原因のことが多いため、インストール直後に必ずログインと動作確認を行いましょう。

なお、通話品質は通常の電話アプリと異なるため、重要な通話の際は通常の回線通話（有料）との使い分けも視野に入れると安心です。

ポイント付与遅延

楽天モバイルの大きな魅力のひとつが「高額なポイント還元」ですが、付与時期が思ったより遅い・反映されないというトラブルも稀にあります。

考えられる原因と確認ポイント：

• エントリーを忘れていた → キャンペーンページで「エントリー済」確認

• Rakuten Linkの初回通話・SMSをしていない → 再度実施（10秒以上）

• 端末がキャンペーン対象外 → 対象端末で申し込みしたか確認

• ポイント反映時期を誤解している → 各キャンペーンで「付与予定月」が異なる

ポイントが付与されない場合、まずは楽天PointClubアプリで付与履歴・予定をチェックしましょう。それでも不明な場合は、楽天モバイルのサポート窓口に問い合わせることで対応してもらえます。

切替エラー

MNPで乗り換えた際に発生しやすいのが「切替エラー」です。これは、楽天モバイルへの開通手続きが正しく行われず、旧回線が解約されない・新回線が開通しないという状態です。

切替エラーの主な原因：

• my楽天モバイルで「開通する」ボタンを押していない

• MNP予約番号の期限切れ

• 本人確認の不備で審査未通過

楽天モバイルでは、SIM到着後に自分で回線切替を操作する必要があるため、手続きが完了していないと旧キャリアの料金が継続されてしまいます。

エラーが疑われる場合は、my楽天モバイルアプリまたは公式チャットサポートで状況を確認しましょう。場合によっては、eSIMの再発行や物理SIMの再送付が必要なこともあります。

サポート窓口

何か困ったとき、楽天モバイルには複数のサポート手段が用意されています。トラブルが起きてもすぐに頼れる窓口があることは、特に初心者にとって安心です。

楽天モバイルの主なサポート手段：

特に、チャットサポートは問い合わせがスピーディで、夜間や土日も対応可能なので、SIMのトラブルや初期設定で困ったときにも心強い味方です。

安全に申し込むためのコツ

Wi-Fi環境で操作

楽天モバイルの申し込みはWebまたはアプリを通じて行いますが、その際に安定したWi-Fi環境で操作することが非常に大切です。というのも、手続き中に通信が不安定になると以下のようなトラブルが発生する可能性があります：

• 本人確認書類のアップロードに失敗

• 入力途中でページがフリーズしてやり直しに

• 支払い方法の登録エラー

• MNP情報の送信不備

特に、画像のアップロードやeSIMの有効化操作などはデータ量が多くなりがちなので、モバイル通信では不安定になることも。自宅のWi-Fi、または信頼できるネット環境で申し込むのがベストです。

カフェや公共Wi-Fiを使う場合は、セキュリティ面に配慮してVPNなどを利用することをおすすめします。

時間に余裕を持つ

楽天モバイルの申し込みは、慣れれば10～15分ほどで完了しますが、初めての場合やMNPを利用する場合は30分程度の余裕を見ておくと安心です。

焦って申し込むと起こりやすいミス：

• 本人確認書類の選び間違い

• 端末のSIM対応確認漏れ

• 支払い方法の入力ミス

• エントリーし忘れてキャンペーン対象外に

特に、キャンペーン条件に「○○を申し込む前にエントリーが必要」などがある場合、手続きを始めてから気づいても間に合わないことがあります。

「時間があるときに、ゆっくり・慎重に進める」ことで失敗リスクを最小限にでき、後からの後悔も防げます。

画面案内を慎重に

楽天モバイルの申し込み画面は比較的わかりやすく設計されていますが、それでも表示される内容をよく読まずに進めると重要な選択を見落とすことがあります。

注意すべき画面項目：

• SIMタイプ（物理SIM or eSIM）

• 通話サービス（Rakuten Linkの案内確認）

• MNP or 新規の番号選択

• キャンペーンエントリーボタンの有無

• 支払い方法の確認と同意

とくにeSIMを選ぶ人は、「eSIM対応端末であるか」「eSIM有効化手順を理解しているか」の確認が必須です。画面に表示される小さな注意文も見逃さず、慎重に進めることが大切です。

写真は明るく撮影

本人確認書類のアップロード時には、スマホで写真を撮る必要がありますが、この写真の質が審査に大きく関わります。

不備としてよくある例：

• 暗くて文字が読み取れない

• ブレている・ピントが合っていない

• 一部が切れている（端が写っていない）

• 反射して情報が見えない

これらの不備があると、再提出を求められて申し込みが遅れる原因になります。撮影時のコツとしては、

• 窓際など明るい場所で撮る

• 背景がシンプルな場所で撮る

• カメラのピントを合わせてから撮る

• 必要な情報がすべて収まるように調整する

このひと手間でスムーズな審査が可能になり、無駄な手間や時間を防げます。

エントリー漏れ防止

楽天モバイルのキャンペーンの多くは、事前にエントリーが必要な「要エントリー型」です。これを忘れると、どれだけ条件を満たしていてもポイントが付与されないため、大きな損になります。

エントリー漏れを防ぐための対策：

• 契約前に「キャンペーン一覧ページ」をチェック

• 気になるキャンペーンはすべてエントリーボタンを押しておく

• 自分が対象になっているか確認（対象期間・条件）

• 申し込み完了後はエントリー履歴を確認する

特にMNPキャンペーン、楽天市場連動キャンペーン、端末割引などはすべて要エントリーのものが多く、申し込みと同時並行で行う必要があります。

忘れないように、「申し込み前に必ずエントリーをする！」というルールを自分に課すと失敗がぐっと減ります。